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ずっと寂しかったんだ

【日本公演レポ】2023 CIX FAN MEETING 〈Curtain Call〉in JAPANに行った

やっと少しずつ涼しくなってきましたね....!私は毎朝いいぞこの調子だと季節を鼓舞しています。

今回は9/16に開催された『2023 CIX FAN MEETING 〈Curtain Call〉in JAPAN 』の話です。前回前段が長すぎたので、今回は本編の話もちゃんとしたいと思います。

私にしてはかなり早く書けたので嬉しいです。やった〜

 

それでは行きます!

 

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目次

公演前

本編

ゲームコーナー回答(別記事へのリンク)

細かなレポ

終演後

 

 

 

公演前

9/16、目覚ましをかけ忘れ9時ごろ起床。のんびり準備を進める。

今回は15日の記念イベントにも参加するため、前乗りで東京に来ていた。以前SMKM八王子公演に来てくれた友人もサンシャインシティまで駆けつけてくれ、とても楽しい時間となった。友人はキャリーを預かってくれたり私の話を聞いたりしながら、しっかりハイタッチに参加したりラキドロを買ったりしていた。色々とありがとうございました。

 

11時くらいにホテルを出ると、蛍光黄緑のカバンやキーホルダーを着けた人たちを数人見かけた。同日開催されるNCT nationに行く人たちだ。色でどのグループのファンか分かるというのはすごい。とはいえこちらも「メインのカバン+入りきらなかったうちわなどを入れるカバン+お土産が入った紙袋」という出立ちだったので、見る人が見れば瞬時にオタクだと判断できただろう。もっと身軽な格好でコンサートに行きたい。どなたかコツを教えていただきたい。

 

カフェでプリンを食べながら時間を潰す。本当は会場に行く前に新宿伊勢丹で行われていたサンリオのポップアップショップに行きたかったのだが、途中で追加の予定が入り断念。早足で会場に向かう。

f:id:amefuriskipsan:20230928231621j:image민초파なのでこの色を見ると注文してしまう

開場前に相互さんと会い、お土産を渡してから少しお話をする。私は絵を描いたり物を作ったりできないのでヨントントレカも一緒にお渡ししたかったのだが、韓国からの発送が間に合わず地元のお土産だけ持っていくことに。パッケージのかわいさで選んでしまったが、ちゃんと美味しかったのだろうか。

 

1部連番する相互さんと待ち合わせて入場。この方とは中野ぶりに会うことができた。実際にお会いしたのは久々だが、もう4年以上の付き合いである。急遽お誘いしたのだが、快諾してくださり嬉しかった。

今回は荷物検査がかなり入念に行われていた。前述の通り私は鞄を3つ持っていたため、スタッフさんが苦労しながら荷物を底からごそごそしていた。申し訳ないけど正直ダルいな....という空気がこの間双方に流れていたので、お互いのために辞めた方が良い。なお入口入ってすぐにFC会員限定のポストカードがもらえるエリアがあったが、1部の後もらおうと思っていたら無くなっていた。

 

予約していたグッズを受け取る。ペジニョンさんのうちわがあまりに綺麗で、思わず写真に収める。f:id:amefuriskipsan:20230928231750j:image本当にすごい

 

かなり後方席だったのだが、見晴らしが良く想像以上に近く感じた。席に着いたところで相互の方からこれ良かったら....とお土産をいただいたのだが、ちょうどサンリオポップアップで買おうとしていたトレカホルダーだったので奇妙なリアクションをしてしまった。ツイートしたわけでもないのに本当にすごい。しかもラス2だったそうで....嬉しすぎたのでたくさん写真に収め、翌日のイベントではペジニョンさんにも見てもらった。

f:id:amefuriskipsan:20230928232342j:imageだいたいこのような景色だった、2部は前方の席だったので緊張した

 

程なくして会場が暗くなり、歓声が上がる。8月に見たVCRが流れ、いよいよ始まるんだとそわそわする。韓国のペンミ以上に、日本の構成は想像が付かない。早く先の展開を教えて欲しい気持ちになったが、今ここで目に映るものが最新の情報なので大人しくペンライトを光らせた。

 

 

 

本編

"WAVE"のインストが流れ、CIXさんが現れる。

初っ端から日本語曲に変わる可能性もあったが、1曲目はソウル公演と同じく"WAVE"だった。いつも取り留めもなく書いてしまうので、先にセトリを貼っておく。

 

またこれも先に書いてしまうと、今回の構成はかなり好きな流れだった。ソウル公演から曲数を減らすことなく、ほぼ半分のウェイトがあったコーナーを減らす。J-POPカバーは行わず、CIXの曲10曲+iKONカバー1曲。ゲームコーナーもトークコーナーに近いような雰囲気で、ペンミで起こりがちな中だるみがない、すっきりとした構成だった。その分公演時間は短いものの、結局は終演時楽しかったと思えるかどうかが大切である。

とはいえ本国リリース曲もたくさん聴きたいので、それはまた次のコンサートで楽しみにしている。

 

1ヶ月ぶりのWAVEも、変わらずキラキラと輝いていた。俯瞰で見ると、より波を表現した振付の良さを味わうことができる。スンフンさんは足の怪我からソウル公演同様歌に集中したパフォーマンスとなったが、個人的に好きな歌詞である

〈몰아친 파도 끝에 결국 닿을/자유로운 내일을 믿어(打ち寄せる波の果てに辿り着く/自由な明日を信じる)〉

がいつも以上に大きく響いていて幸せだった。もちろん5人で踊るWAVEが1番好きだが、彼らは完全でなくても特別な時間をくれるんだと改めて思った。

 

WAVEが終わったところでMCのNICE73さん(敬称だとななさんさんになってしまう)が登場。CIXの曲は本当に良くてと事あるごとにおっしゃってくださった。Twitterにかなり詳細なレポを上げてくださったので共有させていただきたい。

 

日本に来て食べたものや買ったものの話などを挟んで、"Plastic Umbrella"と"Wondering"が続く。"Plastic Umbrella"ではペジニョンさんがコーラス部分や主旋律以外もしっかり歌ってくれるので、今音源を聴くとなんか音小さくない!?と驚いてしまう。ライブ音源もどこかの機会でリリースしてほしいところだ。

"Wondering"の曲紹介ではビョンゴンさんが「振付がかわいい曲で〜でも今日は踊りません!」と言っていたが、めいめいにふわふわと踊っていた。この2曲はタイトル曲ではないながらも中野からセトリ入りし続けているため、愛されているんだなと思う反面そろそろ見れなくなるかもと勝手に切なくなっていた。

 

"All For You"は後ろ向きで縦一列に並ぶフォーメーションから始まるのだが、1.2番目に振り向くペジニョンさんヒョンソクちゃんがハイタッチをしてからポーズを取るアレンジが入っていた。ハイタッチ後のヒョンソクちゃんの照れたような笑顔がこちら側に向いたため2部の印象が強いが、確か両部共にやっていたように思う。

 

そして5人でのカバーステージはiKONの"ADORE YOU"。このカバーステージは日本の曲カバーに置き換わるかと思っていたが、韓国公演のステージをそのまま持ってきてくれた。5人座ってのカバーステージはなかなか無いので、もう一度観ることができて良かった。

 

衣装チェンジを兼ねたVCRの時間は、彗星高校映画サークルの5人が自己紹介してくれるというもの。字幕が日本語に書き換えられていたこともあり、やったことはないが乙女ゲームっぽい....と思っていた。冒頭に現れるビョンゴンさんのかわいさ、ツンデレに慣れていないスンフンさん、ペジニョンさんヨンヒさんの小芝居腕相撲、部長になった時の妄想を膨らませるヒョンソクちゃん、自己紹介の後ろでヤジを飛ばす構図など、どれもCIXって良いグループだな....と思える満足度の高い映像だった。

 

モノトーンの衣装に身を包んだCIXさんが登場。最新曲"Save me, Kill me"の体勢に入る。5月にリリースされてから映像や公演で幾度となく観た曲だが、身を削ってでもこの曲を成り立たせるのだという気迫を観る度に感じる。今回は公演前後の日本イベントや1日に2回公演があったにもかかわらず、こんな熱のこもったものを届けてもらえるんだと思った。

 

ここで初めてゲームコーナーを挟む。二択の質問の答えを全員で揃える、というゲームだった。この二択がかなり難しい質問で、日本語話者の自分でもしばらく時間が欲しいくらいだった。問題回答含めて興味深いものだったので、二択の回答は覚えている範囲で後述する。

おそらくCIXさんはイヤモニに同時通訳が入るかカンペを見るかしてこのゲームを行っていたのだが、理解できていない5人にMCのななさんからちゃんと話聞いてください〜wwと茶化しが入り勝手に私が心を痛めていた。申し訳ない、こちらの心臓が弱くて。

罰ゲームは「YOASOBIのアイドルダンスを踊る」という罰ゲームでもなんでもない優しい措置だった。アイドルダンスはかなり歓声が上がっていたので、罰ゲームは特に無くても盛り上がるということの裏付けになったのではないだろうか。ヨンヒさんが振付を知ってる!ということで事前練習の時間が設けられたのだが、ヨンヒさんもサビ全てを知っているわけではないので途中から全員フリーダンスになっていた。ペジニョンさんが張り切ってぴょこぴょこ跳ねており、スーパーボール?と思った。

 

今回の"Cinema"はJP ver.だった。Twitterかブログでも何度か書いたが、"Cinema"の日本語歌詞は原曲の良さを損なわない音と文字数で美しく言葉が連なっている。どちらもバージョンでも良いので、これからもずっと観る機会があることを望んでいる。冒頭4人の腕で作るフレームからペジニョンさんがアドリブでポーズを繰り出す振付では、トークコーナーでやったアイドルダンスのポーズ(Lを作って傾ける)をしていた。

 

本編を締めくくるのは"Curtain Call"。ファンミーティングのタイトルとなったこの曲は、

〈언젠가 나눴던 대화를 기억하니?/우리의 순간은 영원할 거란 얘기(いつか交わした会話を覚えてる?/僕たちの瞬間は永遠だという話)〉

という歌詞があるように、"Cinema"と根底で通ずるものがあるように思う。歌詞を噛み砕くのが少し難しいのだが、どこかの機会で"Curtain Call"についてのブログを書けたら良いなと思う。5人の声が力強くも透き通っていて、空気に溶けていくようだった。

 

アンコールの映像では、本公演を開催するにあたってFIXへ伝えたいメッセージをそれぞれが話していた。滑らかに話すというよりは、言葉を取り出しては並べるように5人は喋る。これは元々ペジニョンさんが話す時のイメージだったのだが、もしかするとこの4年で彼らは少し似てきたのかもしれない。

メッセージの後は、退勤しようと車に乗り込み眠っていた5人が、アンコールの拍手で飛び起き舞台に戻るという展開のVCR。少しコミカルなリアクションが、会場のかわいい〜という声と笑いを誘う。曲のコンセプト的にもふざける機会が少ない彼らだが、今回のVCRは全編かなり楽しんでいるように見えた。またこういった映像を撮れたら良いなと思う。

 

映像が終わったと同時に、ツアーTシャツの5人が舞台に戻ってくる。アンコール一曲目は"With You"。曲に合わせてペンライトが揺れる。

挨拶を挟んで披露されたのは"Pinky Swear"。コロナ禍で日本に来ることが叶わなかったなか、よくこんなにも丁寧に日本オリジナル曲を作ってくれたなあと思う。そして今披露できる場があることが感慨深い。大サビ前ペジニョンさんが中央でターンしたところに4人(今回は3人)が駆け寄ってハグする振付が好きなのだが、今回も見届けることができて良かった。スンフンさんはその時座っていたので、代わりに「ジニョンさ〜〜ん!!!」と叫んでいた。

 

本当に最後の曲です、と言われ始まった曲はは"Color"。舞台の端から端まで自由に歩きながら歌う。最新アルバム『I'm OK』に収録されている4曲には、自身に悩みが渦巻いていることの苦しさやそれに伴う美しさが1枚ヴェールのようにかかっている印象を受ける。ただ"Color"には、少し霧が晴れたような、まさに彩度が増したような感覚が加わる。曲に感じていた形を持たない感覚が、目の前に現れたステージとなった。

歌い終わった後も"Color"のインストが流れ、彼らは客席のピクスたちに挨拶をする。「おいしいごはんたべてね〜」「ありがとう〜」「大好き!またね〜」とそれぞれの思いを投げかけながら、5人は舞台袖に消えていった。

 

 

 

 

ゲームコーナー回答(別記事へのリンク)

長くなったので別記事にしました...!

 

amefuriskipsan.hatenablog.com

 

 

 

 

細かなレポ

・日本に着いてしたことは?ショッピングして〜ずっと東京の駅の近くを歩いてました!と答えるビョンゴンさん

・台本に書いてないことまで答えてくれて〜とななさんからお褒めの言葉をいただいた時のヒョンソクちゃんの健やかな返し「お〜本当ですか〜?タレント(才能)です☺️」

・〇〇(名前)たん、という呼称が局地的に流行っていた。(前日のサイン会の記入例に書かれていたことから)最後のメントでも「以上、ビョンゴンたんでした!」「ジニョンたんです!」「ヨンヒたんです」「スンフンたんで〜す」と言っていた。ビョンゴンくんからはじまったからヒョンソクちゃんは言ってなかったかもしれない....

・「どうぞ!」という日本語も公演内で流行っていた。ペジニョンさんが気に入っているとのこと。🐱「色んな場面で使えて楽です!」実際物を渡す時、順番を譲る時、ななさんを見送る時などかなり使える場面があった

・パフォーマンス後は相当暑いようで、ゲームコーナー中スンフンさんヨンヒさんが両面にA,Bと書かれた札をうちわのようにパタパタしていた。あの札で風は起こせるのだろうか.....

・言語を覚えるのが得意なのは?と聞かれたCIXのみなさん「......」ビョンゴンさん「...やっぱりぼっくですよね〜」この後何回かこの流れがあった

・楽屋のWi-Fiが繋がらなくて困っているCIXさん

・おそらくななさんが考案した愛嬌『お〜おつかれ🫶』を順番にやるくだりで、ななさんから1番遠い上手側にいるスンフンさん「いつも最後なのでプレッシャーがすごいです」

・2部で巨峰ゼリーを買った場所がドンキだったことがヨンヒさんの口から明らかになり(ななさんのレポツイ参照)、CIXさんもドンキ行くんだ....と会場がざわついていた

・次日本来る時には新しいアルバムを持って来ます!!と力強く明言したビョンゴンさん

・「ありがとうし、だいすきし、あいしてる!」と日本語で伝えてくれるペジニョンさん

・2部の"Color"前でヨンヒさんとペジニョンさんのマイクが入れ替わっていることが発覚。ペジニョンさんがふざけてマイクを拭く仕草をして、ヨンヒさんも真似していた。同級生.....

・今回も「ご飯食べてない....何故....」と不思議がるCIXのみなさん

 

 

 

終演後

2部は1人で入ったので、早々に会場を出た。会場を離れた後も、楽しかった、嬉しかったという柔らかな気持ちが自分の周囲を取り巻いていた。翌日のイベントにも参加するため顔をむくませたくなかったが、今日はおいしいビールを飲もうと思った。

ホテルに戻り寝る支度をしていたところに、通知が届く。

いきるちからをもらっていたのは、どうやら私たちだけではないらしい。

〈잠시 흐릿해도/결국 선명해져 (しばらくぼやけていたとしても/最後には鮮明になるでしょう)〉(Color)

今日の公演は一度幕を下ろすが、CIXさんも、私たちも、生活は続いていく。生活はどうしたって不確かで、ひどく心細くなることもある。

それでも、きっと大丈夫なのだろう。突然頑張れはしなくても、少しだけ目に光を取り込める、日々を歩いてゆける。

そう思えるファンミーティングだった。