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ずっと寂しかったんだ

【ソウル公演レポ】2023 CIX FAN MEETING 〈Curtain Call〉ソウル公演に行った

レポは鮮度が命と分かっていたものの、約1ヶ月遅れの更新です。

そしてなんと今日は日本公演....!どんな公演になるのかとそわそわしています。

今回も前段が長いです!なぜなら公演に入るまでの話が好きだからです!

 

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8月18日、自宅。

部屋の中心にはべろんと広がったキャリーバッグが居座っており、その周囲には服やらコスメやらがごった返していた。

遠出することが増えてからパッキングのスピードはわずかに上がったものの、部屋が一度救いようもない状態になるのはどうにかならないものか。最近この景色何度も見るな〜と思いながら荷物を詰めていく。

この時すでに寝てしまいたい時間だったが、きっと旅先ではたくさん写真を撮りたくなるはずだ。ネイルだけ終わらせてから眠りについた。

 

8月19日午前、空港着。

7月に友人と観光で韓国へ行ったこともあり、私にとっては非常に短いスパンで韓国に行くことになった。

今回から入出国の申請がほぼ不要となった。Q-CODEを用意していたが、結局使うことはなかった。(7月は認証手続きがあった)年末のソウルコンで行った事前準備が印象深く、何もしなくて良いことにかえって不安になる。しばらくはこの身軽さが不安なままだろう。

今まではスタバのコーヒーを機内に持ち込むことが多かったが、目が冴えすぎるためファミマのコーヒーに切り替えたところうまくいった。また初めて飛行機で本を読んだが、意外と酔わなかった。

 

仁川空港まではあっという間だった。飛行機から降りて数十メートル歩いた後、流れてくる荷物をぼんやりと眺める。ここではまだ韓国に来た実感は湧かない。似たような色をいくつか見送ってから、目印の付いた自分のキャリーバッグを見つける。あったあったと取っ手に手を掛け持ち上げた時、パキ、と嫌な音がした。私には中野でキャリーのタイヤを割った前科がある。一旦落ち着こうと荷物を地面に下ろし、数秒後に気づいた。

 

右手中指のネイルが、無い───────

 

周囲を見渡したがそれらしいものは見当たらなかったため、おそらくベルトコンベアの上に落ちて揺られていったのだろう。荷物を受け取ることと引き換えに右手中指のネイルを差し出す形となったが、落ち込んでいる時間もないので会場へ向かうことにした。

 

会場は昨年末のソウルコンと同じくBLUESQUARE Mastercard Hallという場所で、漢江鎮(ハンガンジン)駅からほぼ直通で向かうことができる。今回隣駅の梨泰院に宿を取ったので、グッズ購入後にチェックインを行い、空き時間は梨泰院周辺を見て回るという予定を立てた。

シュシュが早々に売り切れたものの、それ以外のグッズは一通り買うことができた。フォトカードセットの絵柄がちょうどヨントンをした日のセルカだったので、保存用にもうひとつ購入。

f:id:amefuriskipsan:20230901192036j:image約8ヶ月ぶりの景色  FIX4期のコンセプト好きなので嬉しい

 

梨泰院駅に到着。チェックインを行い、身なりを整える。いつもこの時だらだらするか念入りに準備を行いすぎるかして時間を食ってしまう。今回は主に後者の理由で遅くなった。目当てのベーグル屋さんは漢江鎮と梨泰院の中間にあったため、ほぼ一駅歩くことになった。前回同様、食べたものや買ったものは別のブログにまとめようと思う。

 

17時過ぎに会場に戻る。海外在住者はその場でパスポートを見せてチケットを受け取る。前回はなかなかチケットが見つからずヒヤヒヤしたが、今回はあっさり受け取れた。フォロワーさんと会って少し話をしてから入場。会場は入口から階段で降りた先にある。2階席でも階段を下るので不思議な感覚だった。

 

私は入場した時に客席とステージが視界に広がる瞬間が好きなのだが、今回もそれは印象に残っている。ワールドツアーはブルーブラックにシルバーのツアータイトルが光っていたが、ファンミーティングでは「Curtain Call」のタイトルに合わせて舞台一面のスクリーンにピンクのカーテンが映し出されていた。後で撮った動画を見て気付いたのだが、カーテンは静止画ではなく動画で、わずかにはためいていた。その細やかさに感動しつつも、C9だもんな....と妙に腑に落ちた。

*C9エンターテインメントはCD特典の学生証をわざわざトレカと別素材で作るようなこだわりを持っています

 

自分の席につき、荷物を整理する。1日目は1階席の真ん中あたりを取っていた。ぎゅうぎゅうのスタンディングで体幹をフルに使いながら観た年末のコンサートを思うと、今日はなんて優雅に観られるんだ....!と感慨深い気持ちになった。ただその気持ちは2時間半後にはぱったりと消える。(後述します)

 

韓国に来ておいてなんだが、ファンミーティングというものが何をするのか全く見当がついていなかった。周りの空気についていけなかったらどうしようと不安だったところで、ビョンゴンくんがこんなCIXが見たかった!をお見せします、とプメで言っていたことを思い出した。期待しすぎず構えすぎず、見たものそのままを楽しもうと思った。

 

*ここから先は本編レポになります。日本公演の参考になるかは分かりませんが....!

 

カーテンが映し出されていたモニターがパッと暗くなり、VCRが2面に分かれて流れる。個人的に今回のVCRはオープニング、本編、アンコール全て今までで1番好きだった。中野に続いて円盤化してほしい。それかデータを言い値で買いたい。

VCRが終わったところで、"WAVE"のインストとともにCIXさんが現れる。シルエットが4つしかなかったので少し面食らったが、足を怪我しているスンフンさんは舞台袖からやってきた。CIXさんの公演では開場〜開演で流した曲は基本やらないのでBGMだったらどうしようと一瞬思ったが、海の背景が一面に広がったので安心した。"WAVE"とともに、幕が上がる。

 

WAVEはとても好きな曲で、少し恥ずかしいがブログを書いたことでより好きになった。WAVE大好き!の気持ちは以前すでに書いたので割愛する。CIXさんにまた会えるようになった2023年の夏に、"WAVE"を観ることができて良かった。

2曲目は"Like it That Way"。2020年のオンラインファンミーティングで初めてコレオ付きで披露された曲だ。なぜか合同コンサートや海外イベントでセトリ入りすることが多く、直接観ることは半ば諦めていた。これがデビューアルバムに収録されているということに改めて驚く。歓声を受けて満足げに笑うペジニョンさんを見て、2曲目ながら来て良かった....とため息が漏れる。

スタンドマイクが並べられ、バラード曲かなと思ったところで流れたイントロは"ICE"。こんなに見たいものが一度に観れていいのか...と慄きながら聴き入る。曲が持つ雰囲気と5人の声で、空気が一層澄んでいく感覚があった。

 

3曲を終えてコーナーへ。ここで全体的な流れを先に書いておくと、

パフォーマンス3曲→コーナー→ユニットステージ3曲(🐶🐱/🦖🦌/🐰)→VCR(衣装チェンジ)→パフォーマンス1曲→コーナー→パフォーマンス3曲(本編終了)→VCR→アンコール2曲

という流れだった。ステージとして披露したのは11曲だが、コーナーでかなり歌ったり踊ったりしていたので体感もっと観ていたような気がした。

 

それぞれについて覚えていることを書いていく。

○衣装

衣装は本編で2着、VCRで2着の計4着。

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f:id:amefuriskipsan:20230912223720j:image本編はFIX4期の雰囲気を汲んだ白×水色の衣装と、CIXさんに似合うモノトーンな衣装。

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f:id:amefuriskipsan:20230912223925j:imageVCRはこの2着。詳しく書くとVCRの詳細に触れることになるため省略する。VCRだけなのが勿体無いくらい良いので、今からでもグッズや映像を作っていただきたい。

 

○ユニットステージ

年末のコンサートでスンフンさんが言っていたことが一つずつ叶っていっているなと思っていた。FIX WEEKと同じ分け方かと思いきや、ステージに残ったのがスンフンさんとペジニョンさんだったので意表を突かれる。前述の通りの分け方で、

スンフン・ペジニョン🐶🐱:이지훈〈인형〉

ビョンゴン・ヨンヒ🦖🦌:Somedef〈One Plus One〉

ヒョンソク🐰:태민〈Press Your Number〉

のカバーステージを展開。

ムンニャンズ(スンフンさんとペジニョンさん)のデュエットを丸々一曲聴けるとは....スンフンさんはCIXのメインボーカルとして高音パートを多く担っているが、中低音の声も好きなのでカバーステージで聴くことができて良かった。ペジニョンさんは言わずもがな。贅沢な時間だった。

ビョンゴンくんとヨンヒさんが披露したOne Plus Oneはこのペンミで初めて聴いた曲だったが、ビョンゴンさんの空気感に馴染む軽やかな曲だった。ヨンヒさんが観ている私達と同じように新鮮に楽しんでいるように見えて、違う絵柄の漫画の世界に1人遊びに来たキャラクターみたいだと思った。

Press Your Numberという曲自体は知っていたものの、パフォーマンス込みで観たことがなかった。体勢を低くする振付に、ヒョンソクちゃんの長い手足が良く映える。ダンスのことは何も分からないが、年々可動域が増えて自由を手に入れているように思う。私たちが楽しませてもらっているように、ヒョンソクちゃんも踊ることをより楽しめていたらいい。

 

○コーナー

1日目と2日目で少し内容が違った。1日目はパートスイッチカラオケがあり、ビョンゴンさんのラップパートが人気。ここでムビスタやBAD DREAM、여름바다を聴いたから長く感じたのかもしれない。ピクスにもパートが割り振られて会場で歌うことになったのも良かった。

あとはドラマの演技再現コーナー、ジェスチャーゲーム、本物のカラオケ機械を持ってきてのカラオケ大会、ダンスチャレンジなどのコーナーがあった。キンパダンスで場を沸かせるビョンゴンさん、軽やかにMCをするスンフンさん、なんのてらいもなく"かわいい"を見せてくれるヨンヒさん、ダンスのキレが良すぎて気付いた時には残像なペジニョンさん、コーナーではこじんまりとした所作が小動物のようだったヒョンソクちゃん。韓国語が理解できなくても楽しめるありがたいコーナーだったのだが、果たして日本公演はどのような構成になるのだろうか。これを書いている今から、およそ12時間後には明らかになる。

 

○パフォーマンス

本編:Save me,Kill me、Cinema、ADORE YOU(iKONカバー)、Curtain Call

アンコール:The One、Color

ダブルアンコール(2日目のみ、被せなし):BAD DREAM、20살

という内容だった。最新アルバムのBe OKが4曲中3曲入っているが、今後もセトリ入りしそうな雰囲気がある。特にColorはThe One同様にアンコールで映えていて、陽の光を含んだような輝き方をする。全員カバーは、スンフンさんの怪我のこともありバラードにしたそう(EXOのCall me babyが候補だったらしい)。また近いうちに機会があることを願っている。

 

*おまけ 会場の椅子レポ

椅子のレポは地味に大切ではないかと思う。1日目は1階席、2日目は2階席だったのだが、1日目のパイプ椅子がそれはそれはきつかった。坐骨神経痛が再発しそうな痛さで、スタンディングの方がよっぽどましだな...と思っていた。2階席は横の方に恵まれたこと、視界が良好だったことに加えてふかふかの椅子でありがたかった。日本公演では結局公演中立つことが多いので気にしたことがなかったが、これからは今回の経験も踏まえてチケッティングしたい。

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終演後〜帰国までの話については、別のブログにまとめるので割愛する。

また、総括についても日本公演を踏まえてそこで書くか、こちらに追記するかで残しておきたいと思う。

 

それではまた近いうちに!