欲しいものは造幣局

ずっと寂しかったんだ

230413 CIX 2nd WORLD TOUR〈Save me, Kill me〉IN JAPAN 兵庫公演レポ

慌ただしく過ごしているうちに、CIXさんのツアーから8日経っていたようです。もうそんなに….?という感じですが、過去の良い時間や感情が今日の生活と共にあるのは幸せなことだなと思います。


とはいえ人はどんどん忘れていってしまうので、まずは兵庫のレポを書いてしまいます!八王子の方が諸々の記憶があるため、詳しいセトリについては八王子レポで書こうと思います。

通常の遅筆具合からは考えられない….八王子はGWが終わるまでに書きたいです。


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過去ブログで書いた通り、CIXさんが日本にやってくることになった。


4/13(木)兵庫と4/15(土)八王子で各2公演。八王子が土曜公演なのはありがたいのだが、問題は平日の兵庫である。


自分は休みを取ってしまえば問題ないが、私にはCIXさんを一緒に観てほしい人がいた。数年来の友人が、ことあるごとに「CIXさんのライブに行きたい」と言ってくれていたのである。平日の兵庫公演に行くには、確実に休みを取らなければならない。


誘うか否か迷っている間に、先に友人から「平日じゃなかったら行ってたのに…..」と連絡が来た。残念だったが仕方がない。ちょうど昨年のライブ円盤が出たところだったので、兵庫に行けない分3月に鑑賞会をしようという話になった。

そして鑑賞会当日。中野円盤を観終わった後、友人が画面を見つめたまま「これは兵庫行かなきゃ」と言った。

 

 

そこからはあっという間である。

チケットやホテル、新幹線の手配。普段おろそかになっている身なりを急ピッチで整える。

なぜかいつも現場に着ていける服がないため、なぜかいつも現場前に服を調達することになる。ちょっときれいめでかわいい服、ちょっときれいめでかわいい服….と唱えながら服屋を覗いてみたが、私の頭からは大事なことが抜け落ちていた。


ちょっときれいめでかわいい服はあっても、似合う服が、無い──────


ちょっときれいめでかわいい服が5着連続で似合わなかった時、大げさじゃなく目の前に明朝体の「絶望」が見えた。


結局、服を見つけるまでに2週間かかった。服を購入したお店の店員さんが「お似合いですよ」「そもそもお姉さん自体が綺麗な雰囲気だから〜」とベタ褒めしてくれたため本当に助かった。メンタルケアまですみませんでした。ふらっと立ち寄る買い物は楽しいが、期限の決まった買い物というのはなかなか苦しいものがある。

また、残り1週間を切ったところで初めてネームボードを作った。不器用なうえにぎりぎりで思い立ったためヒイヒイ言いながら作ることになったが、結構気に入っている。これはまた後日ブログに書こうと思う。

 

4月13日、PM12:00。関西はすっきりと晴れていた。天気が良い時は自ずと準備もスムーズになるためありがたい。スムーズに進みすぎて急遽ご挨拶会用のうちわを作るなどして、結局バタバタと出発。なお2日後の八王子は雨だったため、唸りながら身なりを整えることになる。

 

フォロワーさんにお声がけいただき、1部の前にご飯を食べようという話になった。会場近くで探しても良かったが、梅田で探した方が店が多いため梅田で待ち合わせることに。

先に到着していたフォロワーさんに服の特徴を教えていただき、見つけた....!と思った瞬間に「ワァ....」と声が出た。最近すぐちいかわになりがちなので気をつけたい。なぜなら私はちいかわではないから。程なくしてもう1人の方とも合流できた時も、数分前と全く同じ挙動をとってしまった。人生、反省の連続。ただ、実体の見えない概念に対して抱いていた好きだな〜かわいいな〜という気持ちを思いの外滑らかに本人へ移行できていたことが不思議で嬉しかった。

 

お昼に行った喫茶店は人気なため少し待った。雰囲気も料理も好きで私から提案したのだが、現場前は時間も限られているので次回は予約できるところにしたい。トレカやお土産を渡したり写真を撮ったりしながら、「あと数時間後にはライブ始まってる....」「無理....」「呼吸が.....」と言い合った。ツイートが口から出力されてる....!と思った。

 

 

阪神線大阪梅田駅から電車で7分。そこからまた同じ時間だけ歩くと、あましんアルカイックホールが現れる。

ホールは尼崎市総合文化センターに併設されているため、建物の横には「尼崎落語勉強会」の看板が立てかけられていた。混沌である。私のカメラロールには、落語勉強会の看板前でピースするフォロワーさんの写真が残っている。

会場直前に買ったランダムフォトがちょうどフォロワー2人の推し+ペジニョンさんだったため、そのままお渡しした。写真に残しておけば良かった。

冒頭話した友人は2部に来てくれるため、1部は1人で入った。横の座席は意図的に数席空けられており、斜め後ろへ視線を上げると撮影用のカメラとスタッフさんがスタンバイしていた。今から円盤で使うような画角でCIXさんを観るんだ.....と妙にそわそわした。

 

1部はあっという間に終わった。CIXさんのパフォーマンスを真正面から観るという貴重な時間を目に焼き付けようとしている間に、ビョンゴンくんが「残念ですがこれが最後の曲です.....」と言い出すので素で驚いてしまった。

本ツアーの初日かつ数年ぶりの声出し可の公演、平日の昼間ということもあり、尼崎1部はこちらもCIXさんも手探りな部分があったと思う。ご挨拶会(客席に降りて通路を練り歩く時間)も当日まで詳細はアナウンスされなかったため、少なくとも私は最後までぎこちないままだった。中野のお見送り会は本人たちの縦のスケールを体感するような格好だったが、ご挨拶会は客席を歩く彼らを様々な角度から見ることになるため、3Dだ....とぼんやり思った。

 

私のぎこちなさを午前中の私が救ってくれたレポを載せておく。頼むから当日にうちわを作らないでほしい。

 

会場を出て、フォロワーさんと合流。アクスタとペンライトを写真に収める。トレカも大好きだが、アクスタってかわいいんだなと改めて思った。f:id:amefuriskipsan:20230423233248j:imageかわいい

アルカイックホールを後にして、友人を迎えに行く。フォロワーさんと別れる時に「また明後日」と言ったのだが、言った瞬間体温が上がっていく感覚があった。

 

18時ごろ、友人が仕事を終えて梅田に到着。友人は休みを取らず会社から直行することにしたらしい。残業後の疲れた状態でも尼崎に来てくれる友人のこと、絶対に大切にしたい。万が一電車が動かなくなる場合も想定して、ひとまず尼崎に戻ることにした。駅前のドトールでジャーマンドックを飲み込み、あましんアルカイックホールへ向かう。

f:id:amefuriskipsan:20230423213158j:image友人はBXさんが好き

 

2部は本当に席が良く、これからこの視界にCIXさんが現れるのかと慄いた。おそらく、こんな場所からCIXさんを観る機会はそうないだろう。倒れそうになっていたら助けてほしい旨を友人に伝える。友人、快諾。ありがたい。

 

2部が始まる。全体を見たい気持ちと間近にいるメンバーを見たい気持ち、そしてペジニョンさんを見たい気持ちがせめぎ合う。この時ばかりはもう一つ視野が欲しかった。それでも足りてはいないが。

散漫な意識で覚えていたことを羅列する。

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【尼崎2部レポ】

・ヒョンソクちゃんに呼ばれてみんなでコンビニに行った その時ペジニョンさんとヨンヒちゃんは寝てた

・コンビニで美味しいアイスクリームがあったが名前が思い出せないビョンゴンさん オタクがアイスの名前を色々挙げてくれるので身を乗り出して聞いてみるが、正解に辿り着けず「あ〜ん?....」と首を傾げていた

・ビョンゴンさんの「コンビニで美味しいアイスクリームがあって〜」に「ピノ!?」と音速レスするスンフンさん(ピノではなかった)

・コンビニでヨンヒちゃんが支払ってくれると分かった瞬間乗っかろうとするペジニョンさん

・明日はビョンゴンさんの決済で〜と言われてはいはいもちろんです!と二つ返事のビョンゴンくん、今日は誰が払うの?と聞いてしまいうっかり自分が支払うことになっていたペジニョンさん

・"Plastic Umbrella"でファンサービスをしていたら4人が"All For You"の立ち位置に着いていることに気付き、シュンッと横移動するペジニョンさん

・その後ヒョンソクちゃんと向かい合って恥ずかしそうにするペジニョンさんと、それを見てにやにやするヒョンソクちゃん

・Revivalの時包帯がマイクに巻き付いて外れなくなるヨンヒちゃん、無事踊り終わった後「なんでぼくに....」「はずかしいねえ〜」と日本語でつぶやく

・首痛めてたけど大丈夫?(筋肉痛らしい)とスンフンくんに聞かれ、Jungleの首を回す振り付けでウッ...となることを実演するペジニョンさん

・ピクスのリアクションを聞いて「よかった」とゆっくり言うペジニョンさん

・通訳さんのことを「先生」と呼ぶCIXさん

・VCRの映像について「ヒョンソクはずっと歩いてて大変じゃなかった?」と聞くビョンゴンさんに「ビョンゴンさんが横で応援してくれたから....」と答えた後「言われた通り答えられたでしょ?」といたずらっぽく笑うヒョンソクちゃん

・ご飯食べたか聞いてくれるCIXさん「ご飯食べてない....なぜ?」「もう20時ですよ.....?」

・「ピクスの皆さん、生ビール好きですか〜?」とご機嫌質問をするスンフンさん

・尼崎前日スンフンさんがビールを飲んだ スンフンはちょっとしか飲まなくてほとんどくれました〜と話すビョンゴンさん

・終わったらみんなでビール一杯飲もう!と言ったスンフンくん、即座に「あかん!!しっかりして!!」と大声でビョンゴンくんに止められてたじろいでるのわんちゃんだった

・VCRのポーズを見せてくれるCIXさんかわいかったのに覚えていない

・1部に続いて「大阪の人は撃たれたフリしてくれる〜」のくだりをやってくれるヨンヒちゃん

・客席を見渡す時ふわっと表情が柔らかくなるビョンゴンくん

・4年前ビョンゴンくんと大阪に来た時に泊まったホテルと今回のホテルが一緒だったことを嬉しそうに話すスンフンくん(オタクを信用しすぎていて危ない)

・マイク交換の度に軽快なステップでハケるスンフンくん

・ビョンゴンくんが日本語で話しすぎて一旦韓国語で喋ってもらって良いですか!?ぼくらおいてけぼりです!するペジニョンさん

・メンバーの話を聞く時に口をキュッとするヒョンソクちゃん、「愛してんで」を準備していた

[4/25追記]

・両部ともあった話 声を出しきれないピクスに対して「日本のピクスは恥ずかしがり屋なのかな〜」と誰かが言うと、決まってヒョンソクちゃんが「日本のファンの方は憧れの先輩が通ったみたいに息を飲む感じですよね!心の中で「ヒョンソクちゃんかわいい...(1部)」「ジニョンちゃんかっこいい....(2部)」みたいな」と解説してくれる

レポは思い出し次第追加するかもしれません...!

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コンサートは無事終了した。

場所が良かったこともあり、公演中ペジニョンさんから数回しっかりとファンサをもらいひっくり返りそうになった。特に2部の途中でこれは「ファンサ」というより「時間」だ.....と胸が熱くなる数秒があったが、諸々説明が難しいため割愛する。

 

2部ご挨拶会レポはこちら。公演中はハートを合わせてくれたので、ペジニョンさんのことは本当に分からない。

 

ふわふわした足取りで友人と尼崎駅に向かう。かなりテンションが上がっており、あの時自分が何を話したのか全く覚えていないのが怖い。

「実在した」「ずっと最高だったけど普段から聴いてるCinemaをライブで聴けて良かった」「あれをアイドルが歌ってくれることのありがたさよ」「良いライブだった.....」と友人が言っていたことだけ覚えている。あと「次は本当に土日にしてほしい」とのことなので、そこに関しては本当によろしく頼みたい。

 

日付を跨ぐ前に帰宅。MCに影響されてビールとアイスを買ったが、数時間後には労働である。なんでこんな時に労働しければならない....?と納得できない気持ちではあったが、目を閉じて今日のこの時間を思い出していれば大丈夫だろうとも思った。

 

八王子レポに続く

韓国で行ったところ、買ったもの

昨年12/29〜1/1の4日間、CIXさんのコンサートを観に韓国へ行ってきました。

3年ぶりの渡韓。記憶の片隅にある前回の反省と経験を活かしてコンサートの前後を楽しもうとどうにか試行錯誤したところ、心残りはあるもののかなり楽しめました。

行ったところとそこで買ったもの、ここ良かったよ!というのを写真とともに紹介、記録していきたいと思います。

 

今回はサクッと終わります!

 

 

ごはんとカフェ

単独行動が苦にならないため1人渡韓で困ることはそこまでないのですが、唯一困るな〜となるのが食事。韓国の鍋やチキンなどは2人前からがデフォなので、その場で誰かとシェアするなどしない限り食べるのを諦めるか2人前食べるかの2択になってきます。

しかしこれは韓国料理を食べようとした場合の話。それ以外のものであればそこまで縛りもなく食事できます。今回はCIXさんが行っていたところやおすすめしていたところに行きました。

 

○츠키젠(ツキゼン)

ヨンヒちゃんがプメで美味しいと言っていたトンカツ屋さん。カウンター式の綺麗なお店で、食券を買って注文します。普段は並ぶようなのですが、年末だったからかすんなり入れました。

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トンカツは数種類あり、シャトーブリアンを注文しました。14,000ウォンくらい。ご飯、お味噌汁もセットで付いていた気がします。大根キムチが辛すぎずおいしかった。私は生野菜はそこまで好きでないのでしませんでしたが、キャベツは無料でおかわりできます。

ハードルを上げてしまうようで申し訳ないのですが、とても美味しかったです。衣サクサクのジューシーなお肉。ありがとうヨンヒちゃん。次渡韓する時も行きたい。

📍서울 마포구 독막로8길 23 1층/最寄駅:上水駅、合井駅

 

혜민당(ヘミンダン)

ヒョンソクちゃんがブイログで行っていたカフェ。(動画5:00〜)飲み物は向かいのお店で買います。

とても雰囲気の良いカフェだったのですが、寒さを忘れてアイスコーヒーを頼んでしまい後悔しました。でも美味しかった。次はケーキを食べてみたいです。

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📍서울 중구 삼일대로12길 16-9/最寄駅:乙支路3街駅 2号線1番出口すぐ

 

감씨네심야식당(キムシネ深夜食堂

ビョンゴンくんが好きな油そばが食べられるお店。深夜食堂という名前ですが、居酒屋のような雰囲気があります。人気のお店なので少し待ちました。日本の油そばとは少し味が違いますがこれも美味しかったです。写真を撮りそびれました。

📍서울 마포구 와우산로3길 28/最寄駅:上水駅

 

雑貨

SWIMMERという日本の雑貨屋さんをご存知でしょうか。ポップでファンシーな雑貨が揃った遊園地のような場所。本当に大好きで、近くのお店が閉店するまで数え切れないほど通いました。成長とともに好みこそ少し変わったものの、大人になった今でも文房具屋さんや雑貨屋さんに目がありません。

 

made by

ステッカーやポストカード、マスキングテープなどが取り揃えてある雑貨屋さん。色んなイラストレーター/作家のグッズが販売されていてどれもこれもかわいかったです。f:id:amefuriskipsan:20230321181415j:image
トレカケースデコをやりたいな〜と漠然と思っていたので、リボンのステッカーメインになりました。かわいい〜

上段は便箋なのですが、部屋に飾りたいので可愛い額縁を探しているところです。うさぎのポストカードは色味も縁取りも絵のタッチも最高〜

商品の入れ替わりは多そうな印象でした。一期一会感が強い。これは買ってしまう。

📍서울 마포구 연희로 11 한국특허정보원빌딩 1층/最寄駅:弘大入口駅

 

○그날,봄(クナル,ポン)

こちらは弘大から少し歩いた所にある雑貨屋さん。こぢんまりのした店内にかわいい文房具や雑貨が所狭しと並んでいます。

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ステッカーとメモ帳、マスキングテープを購入しました。こういうのは無限に欲しくなります。帰りの荷物を気にして買えなかったのですが、マグカップやガラスの小物入れなどもかわいかったので次は買ってみたいです。

📍서울 마포구 동교로46길 33 1층/最寄駅:弘大入口駅

 

○I HATE MONDAY

最高な名前で有名な靴下専門店です。高台にあり、あり得ない角度の坂を上った先にあります。以前も行ったことがあったのですが、どうやらここ数年の間で移転していたようです。

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買った靴下は蛍光色の箱に入れてもらえます。プレゼントに良さそう。靴下は3足購入、うち真ん中の1足はルームソックスです。どれもめちゃくちゃにかわいい。花のモチーフが好きなんだな〜というラインナップ。

📍서울 용산구 소월로 58 대로변 1층/最寄駅:ソウル駅

*ちなみにソウルコン初日レポで書いていたトラブルというのは、このお店に着けていた帽子を忘れるというものでした。坂を上って暑かったから脱いだんですね。優しい店員さんがすぐにDMを確認してくださったおかげで引き取ることができました。ありがとうございました🥲

 

コスメ

コスメに関しては本当〜に見る時間がなく....オリーブヤングとCHICORでサッと見ていくつか購入したのですが、短時間の割に良い買い物ができたので紹介します。

f:id:amefuriskipsan:20230319190635j:imageかわいい色味の歯ブラシセット。歯列矯正していることもあり持ち歩き用に買ったのですが、もったいなくてまだ使えていません。

 

f:id:amefuriskipsan:20230319190626j:image良いパッケージのアイマスク。こちらは無香料なのですが、静かな夜の空気の匂いと言われるとつい買いたくなってしまうので表現は大切。マスク本体にもパッケージと同じイラストがプリントされていてびっくりしました。日本で買えるアイマスクと同じようなものですが、お土産に良さそう。


f:id:amefuriskipsan:20230319190620j:imageANUAのシートマスク。あまり日本で見かけない気がしたので買いました。ぷるぷるで良い感じです。明確な効果は分かりませんが肌に潤いがある気がする。これもお土産で渡しました。

 

おまけ

○2022 C9 Christmasポップアップカフェ

C9エンターテイメントは今年初めて所属アーティスト5組でクリスマスアルバムをリリースしました。それに伴いwhosfanコラボカフェが12/31までオープンしていたので行ってきました。写真が上手くないので楽しさが伝わらないと思いますが、楽しかったので載せます。

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인생네컷

인생네컷(人生4カット)という韓国版プリクラ。私には縁が無いものとばかり思っていましたが、12/30のこのツイートによって突如私は1人プリクラを撮ることになります。

期間限定で CIXさんのツアービジュアルのフレームがリリースされる、というものでした。CIXさんと撮ったかのように写れるフレームなどではなく、枠内には完全に自分だけになる仕様。1人だしどうしようかな....と思いましたが、スンフンくんが「このコンサートを楽しんでほしくて会社にお願いしました!」と言っていたのでよっしゃ撮るか〜となりました。f:id:amefuriskipsan:20230321185610j:image韓国のプリクラはそこまで盛れないので、自分の顔を1人で撮るのは限界がありました。よってペンラ、トレカ、スローガンを総動員させたのですが割と気に入っています。このペジニョンさん本当にかっこいい.....

 

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気付いたら3000字を超えていました。全然サクッと書けなかった.....

今年中にもう一回くらい渡韓できたら嬉しいな〜!ではまた!

221231 CIX 2nd WORLD TOUR Save me,Kill me IN SEOUL 2日目の話

私がソウルコン2日目レポをちまちま書いている間に、ヨンヒさんとスンフンさんのビョンゴンさんの誕生日が過ぎ日本ツアーが発表されました。本当にめでたい.....そして私はもうちょっと急いでほしい......

ということで2日目の話です!

前回ブログとは違いしっかりセトリに触れます。ネタバレを踏みたくない方はお気をつけて!

・開演前

・ライブレポ(セトリネタバレあり)

・終演後、その他

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開演前

2日目は2階指定席だったので、ゆっくりと会場に向かうことができた。とはいえ、初日よりも開演が2時間早まっているのでぐだぐだしている時間もない。ヨンヒさんがプメでおすすめしていたトンカツを食べたり(別ブログで書きます)1人でプリクラを撮ったり(別ブログで書きます)と、事前に調べていたおかげで限られた時間ながらも楽しめたように思う。


昨日と同じ窓口でチケットを受け取り、そのまま奥のブースで紙のリストバンドを巻いてもらう。昨日の学びを早速活かせた。取るに足りない学びだが、こういうことでも「自分って捨てたもんじゃないのでは」と思えるのでちゃんと書き残しておきたい。


会場に入る前に荷物をまとめていると、韓国ピクスから写真撮ってくれませんか〜と声をかけられた。もちろん快諾。撮った流れで、壁面前でスローガンと一緒に撮ってもらえた。嬉しい。そのままお礼をして立ち去ろうとしたらペンライトを並べて撮ろうと言われ、言われるがまま撮った。なんだか分からないがこれも嬉しかった。ありがとうございました。

f:id:amefuriskipsan:20230319182639j:image
名前も知らない、顔も思い出せないピクスとの写真

2階席からの眺めに不安もあったが、それも杞憂だった。驚く程に見晴らしが良い。この場所からもう一度CIXさんのライブを観るという事実にそわそわした。

しばらくすると、VCRが映し出された。昨日よりもさらに大きな歓声が上がる。始まってしまう、と思った。始まった瞬間、終わりがあることに気付いて名残惜しくなる。私はコンサートを見る度、そんな考えがよぎる。そしてそんな考えがよぎる度、今を楽しむのみだろうがと心の中で自分に喝を入れる。

モニタが動き、黒の衣装を身に纏ったCIXさんが現れる。昨日は途中から見えたが、今日はモニタが開いた瞬間から見ることができた。5人が横一列に並んだ時のシルエットはとてもバランスが良く、美しい。

今から2時間30分。どうにか目に焼き付けてくれ、覚えていてくれと自分に祈った。

 

*ここからセトリ含んだ話をします。日本公演のためにセトリを見たくない方はここを押して飛ばしていただければ!

 

 

 

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ライブレポ(セトリネタバレあり)

約4ヶ月続くこととなる本ツアーは、"Numb"で幕を開けた。炭酸水を開けるあの音が、会場の空気を瞬時に構築する。初のカムバックでリリースした"Numb。気付けばツアーを磐石に進めるに相応しい曲になっていた。CIXさんの歩みがこの曲を育てていったのだろう。

休むことなく披露されたのは"Young"。コンサートでは様々な曲を組み込むことになるが、"Young"は不思議とどんなセットリストにも馴染む。今回オープニングで着ていた衣装はミニアルバム4集の雰囲気とはまた違ったものだが、これはこれで似合うので"Young"は凄い。

3曲目"Imagine"は個人的にずっと聴きたかった曲なので嬉しかった。この曲はスタンドマイクで歌うため、彼らの細やかな表情や衣装のディティールまで私の目に鮮明に映る。CIXの楽曲は全員の声質を存分に活かせるものばかりだが、中でも"Imagine"との親和性は高い。ラスサビ前のスーパーペジニョンタイム(と勝手に呼んでいる)は圧巻で、花道に飛び出す5人の姿はきらきらと輝いていた。


終始穏やかなメントを挟み、暗がりの中ダンサーの方々とメンバーがそれぞれ定位置に着く。この瞬間、"Jungle"が始まることを察した客席が息を飲む。この曲の持つ重厚感や荘厳さに、CIXは負けない。"Jungle"は彼らの楽曲の中でもかなりハードな振付だと思うのだが、疲れは見せずに品すら感じさせた。

年々深みを増す"What You Wanted"、静かに燃えたぎる"458"と続き、この衣装最後のパフォーマンスは"Bad  Dream"。初日は上手く見えなかった部分もあったが、2日目はじっくり味わうことができた。ソロパートとともに1人ずつ舞台に現れる構成はミュージカル的でもあり、個の魅力とグループで揃った時の強靭さを一層際立たせる。ちなみに正規1集からセトリ入りした曲は2曲。ツアータイトル『Save me, Kill me』を忠実に表現しようとしていることが窺える。

 


ここからは5人が準備したソロステージの時間。それぞれ10秒ほどの個人VCRが映り、1人ずつステージに上がる。

モニタが動き、最初に現れたのはスンフンさん。学生服のような衣装を着て、2日目はたんぽぼの綿毛のような帽子を被っていた。DAY6の"Time of our life"を、キーボードを演奏しながら歌い上げる。突き抜ける痛快な歌声とともに花道を歩いたりダンサーの方と踊ったりと、縦横無尽に駆け回るその姿はヒーローのようだった。

VCRを挟み、ヨンヒさんが舞台に上がる。カバーステージはハヒョンサン"3108"。スタンドマイクに手を添え、ヨンヒさんは丁寧に歌を紡いでいく。ヨンヒさんの声は温かくもありながらどこか涼しげで、ステンドグラスに日が差したような届き方をする。

続いて現れたヒョンソクちゃんは、それまでの空気を一変させる。Sam Tinnesz"Play with fire"のダンスパフォーマンスでは実の妹ヒョナちゃんが振付に入ってくれたそう。彼女のインスタを見るとそれがよく分かる。ヒョンソクちゃんのダンスが未熟だと思ったことは無いが、このステージで彼が成長し続けていることを実感した。

白くふわふわとした帽子に黄緑のニット、白いハーフパンツで現れたビョンゴンさんは自作曲"째깍째깍"を初披露。この曲が本当に良いので、どうにか音源化をお願いしたい。ビョンゴンさんの情の深さ、愛らしさが溢れるパフォーマンスだった。

ソロステージのトリはペジニョンさん。Grizzly"Beige coat"に合わせ、ベージュをコートを羽織って登場。時折はにかむ姿も見せながら、ペジニョンさんは会場全体を穏やかに見つめて歌っていた。透明で少しざらついたペジニョンさんの声には、ノスタルジックな感触がある。私はこれからも彼の声に心奪われることだろう。

 

白いシャツとオープニングの黒いパンツに着替えたCIXさんが戻ってくる。メントの時間は花道をみんなで歩いたり今年最後だからと1人ずつバニバニ(ヒョンソクちゃん考案の愛嬌)をしたりと、ゆったりとした時間ながらもピクスに喜んでもらおうという気持ちが伝わった。

温かな空気そのまま、"Conffesion"、"Maybe I"へ。"Conffesion"は前述した正規1集からセトリ入りした1曲。"Maybe I"は曲調に反して不安に駆られる繊細な心が歌われている。ソロステージでも触れたが、とにかくCIXさんの歌声は良い。個人としてももちろん素晴らしいのだが、5人の声が合わさった時の格別の響きといったらない。音を浴びるといった表現がライブの感想などで用いられることがあるが、この2曲では音が染み込む感覚があった。

 

半透明のスクリーンの先で、衣装を着替えたCIXさんが次の曲の準備をするのが見えた。彼らの手には包帯が巻かれている。"Revival"だ。にわかに会場が沸き立つ。これまでのキャリアで、日本語の曲が韓国で披露されたのは初めてではないだろうか。曲とパフォーマンスの美しさに思わずため息が出る。CIXの日本オリジナル曲は日本のFIXから愛されているが、韓国でもここまで支持されているのかと驚いた。

"Revival"からそのまま披露されたのは"Bend the Rules"。2022年8月にリリースされたミニアルバムの4曲の中で、唯一これまでパフォーマンスされていなかった曲だ。1日目は正直「凄い」ということしか分からないまま呆気に取られていたので、2日目は見逃さないようじっと目を凝らす。振付はデビュー曲からお世話になっているヨンジュン先生のチーム。絵画のような造形を成す序盤から緩急のあるサビ、ストイックに畳み掛ける終盤と、どれを取っても5人が踊る姿をイメージして作ってくださったのだろうと思えるものだった。そしてこの理想的な振付と曲を、自分たちの持ち物にして進んでいくCIXさんは頼もしい。"Bend the Rules"はもともと好きでよく聴いていたが、この2日間ですっかり惚れ込んでしまった。

 

メントの後は"Without You"。疾走感や歌詞の悲痛さが、熱を帯びて直に届く。全員の力が重なる〈I'm nothing,nothing,nothing,eh/Without you,eh,Without you,eh,〉パートは鬼気迫るものがあった。

舞台や花道を歩きながら歌うのは"Change me"。この曲が入ってくるとは思いもよらなかったので嬉しい誤算。2番終わりのラップパートを歌いながら踊るように花道を歩くビョンゴンくん、そしてその後ろをご機嫌に続く4人がとても良かった。

 

本編最後のステージは"Rewind"と"Movie star"。

"Rewind"という曲には、湿度と仄暗さが伴う。しかし、この2日間には横で待機している間音に乗ったり、互いにアイコンタクトをしたり、客席を見てニヤリと笑う彼らの姿があった。もちろんこの作品が持つ質感は保たれているのだが、作品から外れた場所にある個人の感情が一瞬顔を覗かせる。今日この時間を、CIXさんも楽しめていることが嬉しかった。

"Movie Star"は2019年7月にリリースされた曲だが、3年以上経っても錆びつく気配がない。とんでもない曲でデビューしたんだなと改めて思う。これまでもこれからも、"Movie Star"は人の目に触れる度に新しく光る。それが叶うのは、彼らが自分自身とCIXを磨き続けているからではないだろうか。 

 

アンコールでは5人お揃いのパーカーで登場。2日目はシーズングリーティングの時のパーカーだった。スンフンさんは両日とも白い尻尾をつけていて、2日目はソロステージで使ったふわふわの帽子も被っていたのでいよいよ大型犬という感じだった。

アンコール1曲目は"Cinema"。ブログやTwitterで散々書いているのだが、"Cinema"はいつ聴いてもいつ観ても、どんな状態の私であろうと心に近い場所で鳴ってくれる。ずっと聴いていたい曲が大好きなアイドルから届けられている、こんなに幸せなことがあるだろうか。欲を言えば今後どこかで一度本編セットリストに組み込んでみてほしいのだが、アンコールで〈우리의 순간은 아마 영원이 될 거야〉が響く良さも捨てきれないのでないものねだりというものである。

花道で歌うのは、柔らかい中毒性を持つ"Round 2"。この曲ばかりずっと聴いていた時期があったことを思い出す。ずっとイヤホンから鳴っていた曲がコンサート会場いっぱいに響いているのは不思議な感覚だった。音の重ね方やコーラスの多さ、不協和音のバランスから察するに、"Round 2"は5人の声を信用して作られた曲なのだろう。

ステージに戻って歌うのは"Drown in Luv"。韓国語タイトルが"여름바다(夏の海)"というところ込みで好きな曲だ。スンフンくんがいつかやりたいと言っていたバンドセットのコンサートができた時には、必ず歌ってほしいなと思う。2023年かその先かは分からないが、その時のCIXさんはもっとかっこよくなっているはずだ。

最後の曲"The One"のイントロが鳴る。デビューショーケースで"The One"が披露された時、私はこんなことを言っていた。

早く単コンのアンコールでツアーT着て歌ってほしい 私には見える 単コンまだかな

その後すぐに日本のショーケースでもやってくれたが、映画のエンドロールのようなこの曲をいつかツアーで聴きたいと思っていたのだ。そして3年とちょっとした後、ワールドツアーのアンコールで"The One"を歌う姿を私は目撃することができた。当時の私に、すぐにでは無いけれど、夢に見た景色は観れるよと言ってあげたい。そしてその景色を観た今、本当に幸せだとも。

 

全ての曲が終わり、「今年も沢山愛してくれてありがとう」「年末に来てくれてありがとう」「来年もたくさん会おうね」「みんな今から帰って歌謡祭とか観るの?」とCIXさんはそれぞれ言いたいことを口々に伝える。名残惜しそうに手を振る5人に、どうか幸せでと私も手を振り返した。

 

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終演後、その他

スタッフさんが退場してくださ〜いと叫んでいるのが遠くから聞こえた。よろよろと立ち上がり、荷物を取って会場を出る。12月の夜は冷えるはずなのに、ここだけまだ空気が火照っているようだった。会場の外にはまだ沢山のFIXがいる。今日を終わらせるにはまだ惜しいのだろう。私はもらった紙スローガンとペンライトを掲げて数枚写真を撮り、会場を後にした。

地下鉄のホームで電車を待っていると、ホームゲートに自分の姿が映っているのに気付いた。見上げると、ハングルで駅の名前が書かれている。

CIXさんに出会っていなければ、私は今日ここにはいなかっただろう。ややこしい申請をしてまで年末に1人韓国に渡ろうなど考えもしなかっただろう。韓国に着いた時、やっと私は私を望む場所に連れて行けるようになったんだと思った。その時の思いが間違っているとは言わないが、全てではない。他の誰でもないCIXさんが、私をここまで連れ出してくれたのだ。

 

ビョンゴンくんおすすめの油そばを食べてから、宿舎に戻る。ソウルの街にはNew jeansの"Ditto"が流れていて、街の重力が徐々に小さくなっていく感覚があった。浮かれていた私はコンビニで炭酸飲料やアイスを買い込み、外の景色を見ながらすべて平らげた。日付を跨いで少しした後、同部屋の方がハッピーニューイヤーと言いながらパイナップルケーキをくれた。今日の夜台湾から来たそうだ。私はお返しにきのこの山たけのこの里を渡した。わずかに重なった時間を、私は今でも覚えている。

 

実のところ当初は、よっぽど苦手な系統でもない限りCIXさんが歌う曲はなんでも良いと思っていた。もっと言うと、どんなメンバーがいるか、どんなコンセプトかといったところもそこまで気にならなかった。アイドルのペジニョンさんをもう一度観られるのなら他に何も望むまい、そう思っていたからだ。そう思っていたというのに、今私は読むのにある程度の時間を要する文字数のライブレポを書いている。愛着を差し引いても好きな曲が、気付けばこんなにも増えていたのだ。曲だけではない。どうしようもなく大好きなアイドルが5人もいる人生になるとは、思いもよらなかった。

私は、未だに不思議な気持ちになる。ペジニョンさんを応援するという選択をしただけだというのに、想像もできないような宝物をもらい続けている。いつもいつも、もらいすぎているなと思う。

 

どちらの日で言っていたのかは忘れてしまったが、スンフンくんがこれからやりたいことの話をしていた。ユニット曲(ユニットステージだったかも)をやりたい、ファンミーティングをやりたいと。本編レポでも書いたが、過去にはバンドセットでコンサートをやりたいとも言っていた。スンフンくんだけでなくCIXさんがやりたいことや望むことは全部叶ってほしい。私が叶えるよとは言いたくないから、叶ってほしいとしか言えないのがもどかしい。私はこんなにも観たい景色を見せてもらって、夢を現実に映し出してもらっているのだ。彼らの願いが叶わなきゃ嘘だろと思う。

 

1日目、ペジニョンさんが「僕たちよくやってる、でももっとできると思う」と言った。叱責したり嘆いたりしているわけではなく、ただ訥々とそう言った。自分たちのことは肯定したうえで、まだやれるはずだという考えに至る。つまりペジニョンさんは、CIXを一切諦めていないのだ。応援しているアイドルがこのスタンスでいてくれることは非常に心強い。しかしこの考え方には、人を前に進ませる希望があると同時に途方も無い道が用意されてしまう。期待と不安ともどかしさがないまぜになった"何か"を連れて進むことになる。そうなると、彼らが安心できる時はいつなのだろうか。私は安心が幸福と直結している人間なので、そんなことを考えてしまう。

それでも、きっと彼らはこの道を選ぶのだろう。日々形を変えながら付き纏う"何か"をあやしながら、5人は5人のペースで進んでいくのだろう。

 

隊を成して、彼らは進む。その姿はいつだって眩しい。光を湛えて走る過程で、少しだけでももどかしさを置き去りにできていたら良い。

 

 

4月、CIXさんは日本にやってくる。前に進む彼らの現在を、また見たい。

 

221230 CIX 2nd WORLD TOUR Save me,Kill me IN SEOUL 初日の話

1ヶ月経ってようやく初日の話がまとまりました。

この間にCIXさんはヨーロッパツアーを完走。凄すぎる。お疲れ様でした;  ;

 

*セトリについては2日目の方で触れるので今回はネタバレなしです!

─────────

12/30、15時半。私はコンサート会場の最寄駅である漢江鎮(ハンガンジン)駅にいた。ブルースクエアマスターカードホールを指す矢印を頼りに2.3分歩くと、そこにはホールとCIXさんの大きなポスターが横一面に広がっていた。

f:id:amefuriskipsan:20230130233433j:image

しばらく目の前のCIXさんに釘付けになっていると、自分がわずかに頷き続けていることに気づいた。全身を使って目に焼き付けようとしているのか、落ち着かない自分を宥めようとしているのか。どちらにせよ、無意識に動いていたことがおかしくて1人で笑っていた。

 

今から数時間後、私はここで彼らのライブを観る。嘘みたいな話だと思っていたが、それはどうやら本当のようだった。

 

16時から始まる物販の列に並ぶ。すると左手には先ほどよりも大きなCIXさんの壁。これは凄いと写真に収めようとしたが、あまりにも大きくて初めは上手く枠内に収まらなかった。スマホの角度を変えながらもたもたしていると、スタッフの方からカイロを手渡された。物販列に並んでいる人たちにカイロを配っていたようで、外袋も回収してくれた。カイロはすでに持っていたが、嬉しいものは嬉しい。寒さも相まって厚意が沁みる。

f:id:amefuriskipsan:20230131002742j:image物販の列が進み、綺麗に全体を写せた1枚

 

グッズは比較的早めに買えた。欲しいものを全て買えて嬉しい。今回トレカはランダムではなく5枚セットで販売されていた。全員分手に入るのは本当にありがたいのだが、ランダムでもぜひ売って欲しい。めちゃくちゃ買うので。スローガンと一緒に写真を撮ってもらいたかったが、少しトラブルがあったのと(別ブログで書きます)日が落ちて少し暗くなっていたこともあり記念写真チャレンジは翌日に持ち越すことにした。

 

トラブルは無事解決した。急いで会場に戻り、チケット窓口へ向かう。テーマパークのチケット売り場みたいな窓口でパスポートと予約完了画面の控えを見せ、チケットを受け取る。自名義なので不安になる必要など何もないのだが、チケットが見つかるまでに少し時間がかかり冷や汗をかいた。

さて入場、と入口にいるお兄さんにチケットを見せると、手首には何も着けてないのかと聞かれた。なんのことだろうか。理解できていないことを察したお兄さんは奥にあるブースに行くよう案内してくれた。訳が分からないままブースでチケットとパスポートを見せて人混みから抜け出すと、手首には紙でできた水色のリストバンドが巻かれていた。

今回1階はスタンディングで、エリアごとA〜Dと区分けされていた。入場する際どの区域か分かりやすくするために、事前にこのリストバンドを見せる必要があったのだ。f:id:amefuriskipsan:20230131004248j:imageなかなか外れない

入場時に紙のスローガンをもらい、案内に沿って自分の区域と整理番号の待機エリアへ進む。寒空の下長時間待つのかと思いきや、建物に入り屋内で整列。助かる。そのうえロッカーも空いていたので、防寒具一式を預けることができた。非常に助かる。저기요,몇번이에요?と見知らぬ人に何度か尋ね、自分の待機場所に到着した。

 

開演1時間を切ったあたりで、スタッフの人から移動してくださいと声がかかる。そわそわしながら通路を進むと、突然視界が開けた。ツアータイトルが大きく映し出されたスクリーンに出迎えられる。先程同様しばらく眺めていたかったが、感慨にふける間もなく場所取りが始まる。花道沿いにするか舞台近くにするか迷ったが、後者を選択。4〜5列目の下手寄りに陣取った。花道沿いから見る景色もかなり良かったのではと少し惜しい気もするが、私が見た景色も手放し難いものだったのでこれで良かったのだと思う。

 

ストーリーにあげようとスマホを斜め上に向け、パーソナルスペースをなぞるように動画を撮る。撮った動画を確認して、韓国人女性の平均身長が日本と比べて数cm高いことを思い出した。もし何も見えなかったらという不安が一瞬よぎったが、CIXさんも長身揃いなので一切見えないということはないだろう。

 

20時を少し回った頃、スクリーンに映像が映し出された。あちこちから感嘆の声が漏れ出る。5人の姿が映し出された後、パッとツアータイトルが現れて音が消えた。その瞬間、息を合わせたかのように歓声が上がる。これから起こることへの期待が膨らんでいるのが分かった。しかしこの興奮もまた、数秒後には塗り替えられる。

可動式のモニタがそれぞれ左右に動くと、これまでの比ではないほどの歓声が会場に響いた。数拍置いて、私の場所からも確認できた。

CIXさんだ。

昨年8月の日本公演でも目の前で彼らが動いていることに驚いたが、私は今回も同じように驚いていた。完全に慣れることはこれからもないのだろう。

 

4月以降も続くであろうワールドツアーの初日。CIXさんの長くも短い旅がここから始まる。

 

冒頭にも書いた通り、詳しい公演内容については2日目ブログで触れようと思う。初日は前の人の頭やうちわで見えなかった部分があったり、初見セトリかつ近距離が故に気が動転したりしていたので、書けて7割が良いところだろう。ただ、特別で楽しかったということだけは覚えている。

 

公演が終わり、場内の人もまばらになったところでモニターの写真を撮った。さっきまでここにCIXさんがいたのだと思うと不思議な気持ちになった。

f:id:amefuriskipsan:20230131194416j:image深い青でとても綺麗だった

 

2時間45分ほど人混みの中で立ちっぱなしだったというのに、足取りは思いの外軽かった。筋肉痛になるのは明日だろうか。

体が疲弊するのを見越して2日目は2階席を取ってある。脚が痛くてもどうにかなるだろうし、今日見えなかったところもゆっくり観れるだろう。何より、この幸せな時間をもう一度味わえることが楽しみで仕方なかった。

 

前泊していたこともあり、ホステルには迷わず戻れた。シャワーを浴び、髪を乾かしてからコンビニで買ったラーメンを食べる。今日の記憶が簡単に上書きされてしまいそうだったので、CIXさんとは全く関係ない動画を観てから眠りについた。

 

 

2日目に続く

SMKMに行くまでの話 -準備編-

2022年11月14日、CIXがワールドツアーを行うことが発表された。

Save me,Kill me。FIXがCIXさんを目の当たりにした時の感情をツアータイトルにされるとは思いもよらなかった。仰る通りです。

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年末韓国で行われる公演を皮切りに、1月はヨーロッパを回って3月にはアメリカに渡る。おそらく2月はカムバックか休息に充てられ、アジア、日本公演はand moreに含まれているのだろう。後半の文章は完全に希望的観測だが、どうかそうであってほしい。

 

12/30,31というスケジュール、年末も年末である。そんな年末に単独やる!?と思いながらも、ちょっと笑っちゃうくらいわくわくしてしまった。年の暮れに韓国に渡って好きなアイドルの単独コンサートに行って、韓国で年を越す。今までの人生でこのような経験は一度もなく、この機会を逃すと多分後にも先にももうない気がする。せっかくそんな特別な経験をするのなら、CIXさんのコンサートが良い。

この時点でまだ確実な休みもチケットも手元にないというのに、その日のうちに往復のエアを予約した。念には念をと12/29〜1/1で予約。デビューショケを観に行った3年前の限界スケジュールが遠く感じる。

金浦着にしたかったこと、最安値だったことからチェジュ航空にしたのだが、往復で7.0ほどかかってひっくり返りそうになった。年末年始+本数が少ない故の高値ダブルパンチ....決済の際一瞬躊躇ってしまったが、乗らないと韓国に着かないためなるほど〜了解で〜すと言いながら予約。クレジットカードって本当にありがたいですね。

*このあとなぜか予約していた便の価格が突然下がったので再予約した。往路を仁川着に変えたりポイントを使ったりしたことでキャンセル費込みで5.0あたりまで抑えられた。

 

なぜだか分からないが、ツアーが発表された瞬間から私の中で私がコンサートに行くことだけは決定していた。その場にいなきゃ、ではなくいるんだろうな、という比較的穏やかな予感が自身に流れていた。これは使命感とかとはまた違う感覚で、このブログに行き着いた方であればこの感覚は大体分かっていただけるように思う。

正直ヨーロッパ公演もかなり魅力的だったが、金銭面でも精神面でも相当疲弊することが容易に想像できたためソウル公演に集中することにした。もっとパワーが欲しい。いろんな面で。

 

 

チケッティングはインターパークグローバルで11/21の18時から開始された。FC先行から始まるというのを聞いてそうなんだ!と新鮮に驚いたが、思い返せば自分が参加できていなかっただけで前からそうだった気がする。なんだかんだで本国FCの恩恵は受けていなかったので嬉しい。

多少焦りはしたものの、1時間ほどで2日分のチケッティングは無事完了。韓国の方はキャンセル手続きが簡単なので、一度売れたチケットの戻りが発生する。30日のチケットは戻りを確認してはキャッチアンドリリースを繰り返し、整理番号を早めることができた。

*再度取り直すためには一旦手持ちのチケットを手放す必要があるためギャンブル感が強かった

 

 

チケットとエアは押さえた。休暇申請も上司が弊社の最終出勤日を把握していなかったためあっさり通った。

残すは宿の予約と様々な申請及び調達である。ここがかなり億劫だったのだが、今思い返すと一つひとつはそこまで手間でもなかったように思う。

渡韓の準備、申請系に関しては本当にTwitterにお世話になった。渡韓した方々によってある程度情報は更新されるし、情報がまとめられている。愛してるよTwitter。「渡韓 準備」でまず調べて、その次に「K-ETA 申請 」などそれぞれのワードで検索すると理解しやすい。

*2022年年末時点の情報ですが、まとめツイートを貼っておきます。準備について書いておきたかったことをまとめることができたので良かった。

Twitterに書いてない話をいくつかここに書いて準備編は締めたいと思う。

 

○ホテル

ホテルは3泊続けて泊まれる場所が全くなく、ドミトリーを予約した。3泊14,000円とドミトリーにしては高めだが、最寄駅が3つある立地だったため値段については満足している。冬場の徒歩移動はなるべく避けたいので助かった。前回1人で韓国に行った時は1人部屋である程度快適に過ごせたためちまちまと探してはいたが、ちょっと高いかちょっと汚いかのどちらかだった。結果的に快適に過ごせたので良かったのだが、次は1人部屋に泊まりたいなとは思う。

 

○防寒具

私は寒がりかつめんどくさがりかつ守銭奴なので、毎年寒がりながらもその時持っているもので無理やり耐え忍んでいた。そのため今回の準備で1番お金がかかったのも防寒具だといえる。とはいえ必要経費なので今後も使っていきたい。

会社の先輩に冬に渡韓することを伝えると、間髪入れずに「頭守らないと持ってかれるよ」と言われたのでバケットハットと耳当てを購入した。無論この文脈で持ってかれるのは体温や熱なのだが、やけにストイックな言い方で面白かった。アスリート?

 

○靴

私はキャンバス生地のスニーカーしか持っていなかったので、今回の渡韓のためにハイテクスニーカーを買った。30日の公演はスタンディングだったので、疲労を軽減しながら少しでも視界が良くなればと思いNIKEのTC9700を選んだ。多分ソールは3cmくらいある。横からのフォルムが最高にかわいいのだが、小さめな作りなため25.5cmを買うことになった。

長年ぼんやりとゴツいスニーカーが欲しいと思っていたので、ここで思い切って買うことができて良かった。

 

 

大きな忘れものは特になかったが、矯正用マウスピースを持っていくのを忘れた。悔しい。

 

 

 

渡韓後の話に続く

 

 

 

 

8/7 CIX 1st concert REBEL IN JAPAN -Pinky Swear-に行った

 

前日までの話はこちら

 

amefuriskipsan.hatenablog.com

 

 

以下当日の話です

 

 

8月7日、AM8:30起床。

今回は前乗りしていたので、特別早起きしなくて良かった。ホテルのチェックアウトに間に合うように準備をする。1時間半もあればどうにかなるだろう。

 

洗顔保湿、メイクに着替えと決まった流れを粛々と進めていく。と、ここで壁にぶつかる。髪型がなかなか決まらないのである。正直普通に巻いて下ろしても良かったのだが、外の気温は30℃。自分がかなり汗をかく方なのも分かっているので、髪をまとめるか迷っていた。結局チェックアウトの時間になったので巻いて下ろした。巻きが弱くなってしまったので最初から下ろしておけば良かったと後悔したが、この無駄さや慌ただしさも現場の朝らしくてまあいいかと思った。

 

中野に行く前にキャリーケースを2日目の宿に持っていくというミッションを控えていたので、キャリーに入れるものとコンサートで必要なものを何度も確認した。

2日目の宿まではそこまで時間はかからなかった。なんとなく部屋が綺麗そうという理由で予約したのだが、建物の佇まいからしてかなり良いホテルで面食らった。エントランスから受付まで少し距離があるのも高級感があって少し怖いな〜と思っていたら自分の足元左斜め後ろの方からバラバラバラバラ!!!!とヘリコプターのような音が響いた。左斜め後ろにはヘリコプター、ではなくテカテカのキャリーバッグ。そうだった、先日持ち手が外れた時に確認したらタイヤが割れていたんだった。タイヤってこんなに真っ二つに割れるんだなと思ったんだった。10年近く苦楽を共にしてきたケースだが、別れは近い。取手が外れている旨を受付の方に伝えると、横に向けて小脇に抱えて持って行ってくれた。浮かれた色も相まってサーフボードみたいに見えた。

 

朝昼を兼ねて何かお腹に入れておこうと喫茶店に入った。フレンチトーストを待っている間スマホを取り出し、Twitterを開く。物販情報を見ていると、ペンライトが売り切れていた。私は既に持っているので購入予定はなかったが、次のライブでも使えるんだから多めに持って来なよね...と思った。在庫状況に不安を感じたので、早めに行くことにした。

 

 

中野サンプラザに到着。中野には初めて来たのだが、本当に駅から近い。駅出て信号渡ったらもうそこが会場。会場前の広場らしきところにはCIXのファンがたくさんいて、今日、ここが現場になるんだなと妙に感慨深くなった。ファンが一堂に会している景色が久しぶりでそわそわした。

 

今回1部で連番する方(Aさん)は既に入場していたので、物販にうちわを買いに行く。

BXくんのうちわが売り切れ、並んでいる最中にスンフンくんのうちわも売り切れていたのでかなりヒヤヒヤしながらじりじりと進んでいく。ペジニョンさんのうちわは無事購入できた。フォトカードと缶バッジも購入。フォトカードはヨンヒちゃん、スンフンくん、集合の3枚だったが、3枚ともとても綺麗だったので交換に出さずそのまま持っている。

 

相互さんに会ったりしていると、開演までかなりギリギリの時間になった。端の席だったので助かった。会場の中に入るとツアータイトルのロゴが舞台のスクリーンに映し出されていて、思わず息を飲む。ここで今からCIXさんの舞台が観れるんだと思うと足が震えてしまう。転ばないように慎重に階段を降りていく。

自分の席に着く。Aさんとは5月にもお会いしていたのだが、コンサートでお会いするのはおそらくデビューショーケース以来だったように思う。あれからもう3年たったのだ。

 

13:30。CIXの曲が流れていた会場が暗くなり、会場がどよめく。この感じ久々だなあ、まだ実感がない。

私の席から、うっすらと舞台に立つ5人が見えた。これは現実なのだろうかと息を呑んで暗闇を見つめていると、照明に照らされた5人が現れた。実はこの時点でも少しだけ「ものすごく仕上がりのいい映像が映し出されている可能性もあるかも」と思っていた。一瞬そんなことが頭をよぎる程私は彼らの映像をたくさん観ていたし、彼らを直接観る機会から遠ざかっていたのだ。

 

 

1部が無事終わり、お見送り会の流れでそのまま会場の外に出た。

Aさんと「いや〜〜めっちゃ良かったですね....」と言い合っていると、2部に入るBさんから連絡が。Aさんとは2部終わりにごはんに行くことになっていたので、一旦解散。

 

 

Bさんと駅前で待ち合わせる。Bさんが服の特徴を送ってくれたのだが、私がその日着ていたものと全く同じ特徴でニヤニヤしてしまった(実際は全然違う服だった)

Bさんとは初めてお会いするのでかなり緊張していたのだが、ぎこちない会話しかできない私にもBさんは優しかった。ありがとうございました。時間までお茶しながら話をして、また中野に戻る。それぞれ会う予定の人に会って、会場に入る。Bさんは特に推しは決まっていないようだったが、手持ち無沙汰なのでとペジニョンさんのうちわを購入。図らずも1部2部ともペジニョンさん2連うちわの構図になり面白かった。

 

あっという間に2部の開演時間が近づいてくる。今からまた夢みたいな時間を過ごせるんだという喜びと、こんなに短い時間で本人たちは回復できているのだろうかという不安でそわそわする。

 

 

2部が始まる。

数時間前に同じ公演を観たというのに、毎秒毎秒が新しく鮮やかだった。これがコンサートとCIXの力か...!と打ち震えた。

打ち震えた割に1部と2部で起きたことがごっちゃになってしまっているのはただただ私の問題、悔しい。

 

瞬く間に2時間が過ぎ、CIXさんの日本初単独コンサートは幕を閉じた。

 

お見送り会で自分たちの番が来るまで着席して待つ。話を聞いている限りではBさんも楽しめていたようで良かった。「ペジニョンさんをずっと好きでいられるのが分かる気がする」と言ってもらえて嬉しかった。

 

Bさんを駅まで見送り、ホテルの近くまで戻ってAさんとご飯を食べた。こういう時いつもどんな話をしていたのか忘れてしまうのだが、楽しかったことは覚えている。もっと話していたかったが、閉店が早かったこともあり22時前には店を出た。またこうやって会える日が近いうちに来れば良いなと思った。

 

 

最寄り駅からホテルまで1人で歩いている途中でTwitterの通知に気付く。

 

ふわ、と突然空気が澄んだような気がして走り出したくなった。この歳になってこんな気持ちになるとは思わなかった。はやる脚を抑えてふわふわとした気持ちで歩き、ふわふわとした気持ちでコンビニに行き、ふわふわとした気持ちで自分の部屋に着いた。

一度のんびりするとそこから動けなくなりそうだったので、買ったものを冷蔵庫に入れてメイクを落としてお風呂に入って髪を乾かして後は歯を磨いて寝るだけで良い状態にした。

2泊目に予約したホテルはベッドが広かった。両手を広げて寝転んでもまだ余裕がある。何か悲しいことがあってものたうち回れるようにと保険のように予約したこの部屋が、こんなにも多幸感に満ちた場所になるとは思いも寄らなかった。

 

CIXさんも私も、今日確かに中野にいた。

 

その事実を反芻しては、ベッドを端から端までごろごろした。中野を後にして数時間経ったというのに、5人の姿だったりペンライトの海だったりを鮮明に再生できる。

ふと、今日のことを私は覚えていられるだろうかと怖くなった。こんなにまばゆい記憶をなくしてしまう時が来るのだろうか。私は良いことだけ覚えているのが下手なので、これから何か嫌なことがあったら記憶をまとめて手放してしまいそうだ。思えば、あの時間をずっと覚えていたいという私の願いを叶えるために私はこの文章を書いているのかもしれない。

そのまま私は、幸福を染み込ませるように大の字になって眠った。

 

 

8月8日、9:00起床。

チェックアウトが1泊目より遅かったのでのんびり起きた。この日特に予定は立てなかった。新幹線は例のごとく予約していなかったので正直どうにでもなったのだが、昨日のコンサートの記憶をなるべくそのまま家に持って帰りたくなって真っ直ぐ帰ることにした。

 

ホテルを出て大通りに出ると、やたら綺麗に晴れていた。8月の色味をした空が一面に広がっていて、この数日が私にとっての夏だったのだと思った。

 

春夏秋冬どれにも等しく寄り添うこの曲が、2021年の私の季節を作ってくれました。

昨年末、Cinemaについての文章で私はこんなことを言っていた。

あれからしばらくの時間を経て、CIXさんは再び私の季節を作ってくれたのだ。

 

お昼ご飯を食べて、新幹線に乗る。景色がみるみるのどかになっては視界から消えていくのを見て、自分がいつもの生活に戻っていくのを実感した。物理的にも精神的にもコンサートから遠ざかっていくようで寂しくなった。

ずっと2022年8月7日のあの時間が続けば良いと本気で思っていたし今も思っているが、私は今でもあの時間を覚えていて今でも時折あの時間を記憶から取り出して愛でているので、多分大丈夫なのだと思う。

 

 

2部が終わってお見送り会の準備を待っていた時、Bさんから「なんでずっとペジニョンさんを好きなんですか?」と聞かれて、私は上手く答えられなかった。こういうところがあって〜だったりエピソードを伝えたりしたのだが、伝えながら違うそうじゃないんだ〜〜と思っていた(し、実際にそれもBさんに伝えた)

 

なんでペジニョンさんを、 CIXさんをここまで好きなんだろうか。コンサートが終わってからなんとなくずっと考えていた。最後にそれについて書いて終わろうと思う。

 

ペジニョンさんが表舞台に立つ人になってから5年ほど経つ。それでも今もなお日々より良くあろう、よりかわいくかっこよくあろうとしているのがずっと好きで、そしてそうあろうとする姿が眩しくて私はずっと目が離せないでいる。

私にとっての幸運は、そうやってより良くあろうとするのがペジニョンさんひとりだけではなかったということだ。BXさん、スンフンくん、ヨンヒちゃん、ヒョンソクちゃんの4人それぞれの魅力や努力が、ペジニョンさんをひとりにさせないでいてくれた。それぞれが自由に動いている時もグループとして舞台に立っている時も、CIXだなあと思うし好きだなあと思う。

5人に舞台があって、CIXという場があって本当に良かった。私がCIXさんを好きなのよりもずっと、5人が1番CIXを好きでいてくれたら嬉しい。

5人揃って穏やかに前を見据え続けられることは、ペジニョンさんにとっても幸運だったのではないだろうか。

 

ここまで真剣に書いたのだが、上の言葉だけでは網羅できないくらいには好きなので結局「なぜ好きなのか」という問いには答えられないままな気がする。

 

 

いつまで経っても私は、5人がどんな人なのかは分からないのだろう。「だから」なのか「それでも」なのか、つなぐ言葉すら分からないけれど、分からないまま私は彼らを見つめ続ける予感がしている。

 

CIXさん、こんなにも素敵な時間をありがとうございました。次の場所は日本か韓国か他の国か分からないけれど、また観に行きます。

REBEL IN JAPAN1週間前〜前日までの心情覚書

1週間前〜前日までと書いていますが、10日前くらいから書いていきたいと思います。

薄暗い気持ちが延々と書かれているだけなので気持ちが元気な人だけ先へ進んでください

 

7月25日〜7月30日

ずっと楽しみにしてきた CIXさんのコンサートだが、開催まで2週間を切ったあたりから「これそもそも開催できるのか?」と思い始めていた。

不安な状態であることを「はらはらする」と言うが、今はらはらしているなと自覚すると涙が出そうになるので何も考えないよう努めた。関係ないことを考えようとして、そういえば涙を流す時の音をはらはらと言うなあとかぼんやり思うとまた泣きそうになったりした。


数日こんな状態が続き、これの理由というか仕組みはなんとなく分かった。

私はこのコンサートがどうしようもなく楽しみで日に日に楽しみな気持ちが膨らんでいっているというのに、中止のお知らせが来る可能性は常にある。ふわふわと高揚したところを後ろから鈍器で殴られる、みたいなことがずっと起こるかもしれないということだ。怖すぎる。

期待が高まれば高まるほど、叩き落とされる時に負荷がかかる。もし CIXさんを観れない状況になってしまった時に打ちひしがれないように、私はひたすら育っているポジティブな気持ちを押さえつけていた。コンサートの存在自体あまり考えないようにした。地に足をつけていれば、後ろから突然殴られたとて這いつくばってしばらくすれば立ち上がれるだろうと思ったのだ。

でもこんなの、精神衛生面において良いわけがない。脈絡なく涙腺が緩むだけでなく、突然叫びたくなる時があった。心が折れるという慣用句があるが、この時の私は心が捻挫していた。転ぶのが怖くて実際にはないはずの石を想像して、ぐに、と無理やり力を入れては自分で傷ついていたように思う。

 

 

7月31日 

日曜日。美容院へ行く。担当の美容師さんもK-POPが好きなのでコンサートの話になる。「開催される確証もないしおちおち日々の糧にできないんですよね....」という話をしたところ、「分かります.....」と美容師さんも一緒になって肩を落としてくれる時間があった。かなり話を聞いてもらっていた気がするのだが、その間にテキパキと動いてくださり気付いたら髪色と艶がかなり回復していた。미안하고 고맙고....(ペジニョンさんが一時期よく使っていた表現) という気持ちになった。

 

8月1日

月曜日。先週から割とこの状態が続いていたのだが、コンサートのことを考えると胸が押さえつけられるような感覚になっていた。あまり考えないようにしていた。仕事の時や通勤の時のように手足が動いていればそれは可能なのだが、じっとしなくてはいけない時がかなりきつかった。電車が1番きつくて、色んなパターンのしんどい状況をぐるぐるシミュレーションしてしまっていた。

 

8月2日

火曜日。大好きな先輩が出社していたので、一緒にコーヒーを買いに行くことに。先輩にはコンサートへ行くことを話していたので、万が一コンサートに関することで何かあった場合の精神的な介抱を頼んだ。先輩は完全に面白がっており、介抱を快諾。介抱してもらう分何かしらこちらが払いたいくらいなのだが、何かあった場合はHARBSのケーキをご馳走してくれることになった。

ちなみにこの日グッズが発表された。通常時なら遅すぎるだろとつっこんでいたところだろうが、「今のところ開催するつもりではいるんだな」と言うことが分かって少し心が軽くなった。

 

8月3日 

水曜日。「もうどうにでもなれや」という境地に。だって悪い方に転んでもHARBSのケーキがある。HARBSのケーキと先輩は偉大である。

言ってしまえば、先のことを色々考えて不安になるというのは絶望の前払いなのだ。

期待をすると絶望の濃度が濃くなるから期待しない。思わしくない状況に直面した時にまとめてきた時のことを思うと耐えられないから絶望を散らす。

ただ、想像していたことが起こらなかった場合ただの過払いになる。なんて馬鹿らしいのだろうか。「期待はしすぎない、でも自ら悲惨な展開に近づかない」というシンプルな考えに至るまでに、私はひどく遠回りをした。しかし、私も私を20年以上やってきているので多分こうやって考えるのが好きなんだろうなと思う。

 

 

8月4日

この日、そろそろ検査を受けててもおかしくないよな〜と思いながら過ごしていたように思う。今日か明日、それか明後日?事務所からは特に何もお知らせはない。関係ないけどお知らせの時に 【안내】だけツイートしてあとは画像に書いてあるのは心臓に悪いからやめてほしい。【8月7日開催の日本コンサートについて】とかにしてほしい。

期待をしすぎたくなくてこの時点で往復の新幹線を押さえていなかったのだが、先述の先輩に「いやなんで?それは取っときなよ」と言われた。かしこまりました。

 

8月5日

まだ人気のない時間の金浦空港に、CIXは5人でやってきた。私はちょうどお昼休みに見たので12時ごろそれを見たはずだ。まだ手放しで喜べるわけではないものの、嬉しいものは嬉しい。5人の写真を眺めていると、画面の上から通知が降りてきた。

 

 

うわ、と声が漏れ出たと同時に目元がふつふつと熱くなるのが分かった。

 

 

 CIX、日本にいるんだな

 

 

夜。私が気付かない間にスンフンくんがvliveをしてくれていたようなのだが、それを観たであろうオタクのツイートが目に入った。

確か「日本語曲しかやらないの?」「振りも全部新しく作ったの?」みたいな内容だった。 CIXさんは3月に日本語曲のアルバムをリリースした。だからできなくはないのだ。できなくはないが、私はREVELツアーの一環だと思っていたので日本語曲が数曲入るくらいだと思っていた。

もしかして、私が思っていたコンサートとは少し様子が違うのだろうか。というか全部日本語バージョンになったりするんだろうか。急に冷房の風が気になって少し震えた。

実際に動画を観て確かめたかったが、予想が確信に変わるのも嫌だった。正直私はそれでもある程度楽しめる気がしていたのだが、私は同行してくれる方のことが気がかりだった。

2部で連番する方は元々コンサートに行くつもりにはしていたのだが、「せっかくだからFC枠でお見送り会まで体験してほしい、 近くで CIXを見た時の衝撃を体感してほしい」という私のお節介から連番を提案したのだった。

多分というか絶対に、本国のアルバムを聴いて CIXに興味を持ってくれているはずだ。チケット代も安くない。絶対に楽しい時間を過ごしてほしい。 CIXさんが日本に来れさえすれば、あとは彼らと私たちの体調だけ万全であれば大丈夫だと思っていた。ここへ来て不安材料が生まれるとは思いもしなかった。

 

 

結局、この日新幹線のチケットを取ることはできなかった。

 

 

8月6日

結局この日にチケットを取り、この日に荷造りをした。昼過ぎにネットで午後の新幹線を予約した。

久しぶりの現場、しかも遠征ということもあり荷造りにかなり手間取った。

持ち物リストを作ったのだが、最終的に現地調達したものもかなりある(シャンプーコンディショナー、歯ブラシセット、歯間ブラシ、ヘアゴム、追加の汗拭きシートなど)

こういう場面でサクッと買えるようになったのは喜ばしいことなのだが、「なんとかなるしちゃんとしてなくて良いじゃん」というマインドに拍車をかけていきそうで良くない。

連番する2人に渡すお土産を事前調べていたので、早めに駅に着いてお土産を購入。味が気になったので私の分も買った。夏に渡すお土産、基本的に常温保存可能なものに絞られるので難しい。

そわそわしているとあっという間に時間は過ぎ、品川に着いた。普段は東京駅で降りるのだが、押さえていた宿が品川からの方が近かったのだ。

今回は2泊するのだが、金銭面からそれぞれ違う宿に泊まることにした。この日泊まったのはシンプルなビジネスホテルだったが、コンビニも近くにあり快適に過ごせた。何よりベッドが広かった。

もし東京まで来て良くない事態になった時にのたうち回れるように、どちらのホテルもダブルベッドを予約した。ネガティブ由来の選択であったが、過ごしやすさは段違いなので結果オーライというものである。

ビジネスホテルだからかしっかりした机と椅子があった。明日連番する2人に小さめの手紙を書く。

好きなものを通して人との交流が生まれることへの眩しさは元々感じていたものの、「メタモルフォーゼの縁側」を観たところだったこともありその眩しい光が今自分に差している気がしてずっと落ち着かなかった。落ち着かなかった結果行き着いたのがお土産と手紙だったのだ。2人を巻き込んでしまった。重かったかもしれないので次お会いするときには物理的にも心理的にも軽やかなものをお渡ししたい。

 

 

 

いや渡すんかいという感じですが

 

 

 

当日の話に続く